やってみよう、たべてみよう

『おれんちのだいどころ』

99/11/17 Release

 料理を見ていると、どんなところで作っているのか、興味が沸くのだろうか。「台所を見てみたい」という読者の方のリクエストに答えるかたちで、このページは作成された。
 うちはごくありふれたワンルームのアパートだし、これといって変わった台所でもないはず。あなたにとって、何か発見があるだろうか。「おれんちのだいどころ」に。


これがうちの台所。

 狭いので、斜めからしか撮影できなかったが、これがうちの台所の全景だ。たかだか20m2程度の部屋のわりには余裕のあるスペース取りだと思う。
 一般にワンルームの場合、独り暮らしを想定しているので「調理なんてしないだろう」ということで、台所は簡略化されることが多い。全く料理なんてしない、という人にはこのスペースは全く無駄だ。お湯を沸かせる程度のコンロがあれば済んでしまう。この部屋を貸す側としても、台所を簡略化して「部屋」を広くしたほうが「××畳+キッチン」と表示する際にも有利かも知れない。あるいは、料理なんてしてくれないほうが部屋が汚れなくてよい。
 理屈はともかく、このワンルームにしては広めの台所が、僕に自炊生活を続けさせているのは確かだ。コンロが1個しかなかったり、シンクが小さくて洗い物ができなかったら、きっとすぐにやめてしまうだろう。
 写真の左側はすぐに玄関の扉、右はすぐに「部屋」の部分である(ワンルームなのでどこからが「部屋」なのかは明確ではないが)。台所の前は、玄関と「部屋」をつなぐ廊下の役割をしており、幅は90cmだ(わざわざ計ってしまった)。
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 こちらはガスコンロ。入居時からついていた。コンロが2個の他に、魚焼き器が中央についている。魚焼き器は魚をはじめ、ブロック肉なども焼くことができて便利だが、使うと大抵は受け皿に油が溜まるので、それを洗うのがかなり大変で嫌になる。
 コンロの火力は意外に強く、実家のシステムキッチンのコンロよりも強い。テレビのCMとかでやっている、家庭でも美味しい中華料理が作れると謳っている、強火型のコンロなのだろうか。詳しくないのでよく分からない。
 シンクのほうは毎回必ず台ふきんで拭くので綺麗なのだが、このエリアはほとんど掃除していないのでかなり汚い。掃除するならちゃんとクレンザーで擦らないと、固まった油が取れないのだが、どうせ取ってもすぐに汚れるだろうから、やる気にならない。
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 続いてシンク。熱い鍋を置いたり手で押したりするとベコベコいうステンレス製の安っぽいシンクだ。広さはもっと広いに越したことはないが、この台所ならこの程度だろう。
 蛇口には某社製の浄水器「Ms.○子」がついている。1999年10月導入。貰い物なのだが、右側のコックを切り替えることでストレートとシャワーと浄水を使い分けでき、便利だ。簡単なフィルタと活性炭だけの浄化だが、水道水のカルキ臭さを取るには十分。トリハロメタンとかの除去はあまり期待できない気がするが、この程度では仕方あるまい。
 細かいものがいろいろと見えている。壁に掛かっているのは右側が台ふきん、左がふきん。左の方にはまな板が立てかけてある。その手前には洗いカゴ。大抵はふきんで拭かないで乾くまで放っておくので、大抵いつもここには食器が入っている。その右に三角コーナー。こちらは放っておくと蠅が沸くので、こまめに始末している。蛇口の左には大きめの石鹸受け。小さくなった石鹸がいっぱい入っている。蛇口の左にはハンドソープのポンプボトル。中身は食器洗剤。客がよくこれで手を洗う。
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 シンク下部の棚には鍋やフライパン。鍋のラインナップは、24cmのステンレス両手鍋、16cm厚手のアルミ製片手鍋、16cmのステンレス片手鍋の3個。ご飯はいつもアルミ鍋で炊いている。アルツハイマー病になりそうで少し怖い。これ以外に、一人用の土鍋があるが、こちらは食器のほうにしまってある。
 フライパンは、28cmの丸底(中華鍋風)と20cmの平底。両方とも焦げ付かないように加工されているもの。こいつは非常に便利だ。オーソドックスな鉄製の黒いフライパンだと、毎日使うわけではないので、油が臭くなるとか、錆びてしまうとか、管理が大変そうだ。丸底は炒め物全般に使用。平底のほうは、蓋もあるので目玉焼きやハンバーグステーキに使用。
 それ以外には、アルミのやかん、ステンレスのボール(大・小)、プラスチックのざる。
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 これは冷蔵庫の上。冷蔵庫は独り暮らし用の54L+24Lの小さいもの。今考えればもう少し大きいのを買っておくんだった。中はいつもものがいっぱいで、電気を無駄にしている気がして心が痛む。
 余談だが、冷蔵庫って、4人家族とかでも使える300L位のものでも独り暮らし用の100L程度のものでも、電力消費が同じなんだよね。コストとかの問題もあるんだろうけど、もう少し考えて欲しいなぁ。>家電メーカー様
 冷蔵庫の上にはオーブントースター。3,000円程度で売っている、一番シンプルな奴。主に朝食のパンを焼くのに使用。他に、はちみつ、冷蔵庫用脱臭剤、葉っぱ型の鍋敷き、お菓子など。冷蔵庫の高さがシンクの上面とあまり変わらないので、こちらも調理する際は作業台になる。
 冷蔵庫の右には、カラーボックスの上に載った電子レンジの背面が見えている。こちらも温めと解凍しかできないシンプルなもの。ただし、独り暮らし用よりも一回り大きい。肉など余り物はすぐ冷凍してしまうので、活躍している。電子レンジを巧く使いこなすことが、自炊生活ではかなり重要な気がする。
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 最後に、シンクの上方にある食器棚。棚の間隔が広すぎて、スカスカに見えるぞ。食器はほとんど実家から貰ってきたもの。2個とか3個とか半端な食器を集めてきた。
 下の段には「ばんごはん」に登場する食器たち。いつも食器が代わり映えしないのは、ご覧の通り、これしかないからだ。今欲しいのは、グラタン皿、ラーメンどんぶり、プラスチックじゃないお椀。
 上の段は、手がギリギリ届くか届かないか位の高さなので、あまり出し入れしないものを入れている。左の方には土鍋の空箱とタッパーの類。右には土鍋と麦茶ボトル。
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 以上。んー、要ること要らないこと、いっぱい書いたなぁ。書き始める前までは「書くことがなくて困るのではないか」とか心配したが、それもどこ吹く風。これでリクエストにはお答えできただろうか?


「やってみよう、たべてみよう」表紙『おれんちのばんごはん』表紙ゲストブック




Last Update : 99/11/17
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